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【Japanese Tea Ceremony with Tea Master・茶会】タイ・バンコク 伊勢丹にて

バンコク

 

昨年は桜まつり、今年は紅葉の季節に渡泰しました。富山県伝統工芸品展の催しのひとつとしての茶会。タイの方々に茶の湯を身近に感じていただきたく、設置されたオープンな茶室はこんな見事に表現されました。
創業100年富山の能作の錫(すず)製品を使用し、日本の伝統文化を紹介した二日間。前回同様、大好評で十茶席は満席になりました。

毎回感じるのが、茶会は日本の伝統文化の奥深さを語り、体験していただきながら、外国人とコミュニケーションをはかるのにとても有効なイベントです。

今回のイベントのために東京から6名が渡泰。
小嶋歩見(ふみ)先生
お弟子さん 4名
わたくし

お弟子さんにとって、稀な機会の海外での茶席。「貴重な経験になりました」と口々に言葉を交わされていらっしゃいました。

 

茶の湯の大きな楽しみの一つは、移りゆく季節を感じること

今年は中秋の名月が10月4日、日本の月見の風情を茶会テーマとし進行しました。
タイでも月にうさぎが見えるそうで、日本と同じなのです。

今、日本は秋。日本の秋から冬の絵付けのある茶碗が用意されました。波とうさぎという組み合わせを好むことも多く、波の絵付けの茶碗がひとつ。秋に多く見られる花で日本の国花である菊、菊の絵の茶碗がふたつ。秋草の茶碗と冬に黄色く色づく柚子の茶碗です。

おもてなしの流れは

客着席

亭主の挨拶

白湯代わりのドリンク

菓子

点前

 

畳の香りがするオープンな茶室で茶席がスタート

バンコク伊勢丹を通して、事前に茶席予約をした方々が時間どおりに集まりました。

1 亭主の挨拶

小嶋歩見先生が日本の伝統文化の一つである「茶の湯(茶道: the way of tea)」を紹介しながら、富山が誇る能作の錫製品の紹介へと続きます。

2 白湯代わりに… 爽やかに喉を潤すドライフルーツウォーター

ドライフルーツはすべてオーガニックの青森りんご、広島のレモンとみかんを使用。暑いところご参加くださった方々に、まずのどを潤していただくお心遣いです。

錫のお猪口にウォーターを注ぎ、錫によって冷たい飲み物がより冷えた状態で楽しめます。

3 菓子: 手づくりの干菓子と富山五郎丸製菓氷、能作の器

干菓子は、歩見先生の手づくり。
富山の柚子ジャムを使って日本でお作りになってきたもの。この時期はまだ青い柚子、その青柚子の皮を煮たものが使われており、頂く前から柚子の香りが五感を刺激します。

バンコク

お菓子も月見をイメージしたこのうさぎは、富山の代表的なお菓子のひとつ。菓子皿は、変形自由で和紙をイメージするような能作の作品です。

4 点前: お茶を点てはじめる

着物姿のお弟子さんが、オープンな茶室でお茶を点て始めると、一気に見学者が集まり写真と動画撮影が始まりました。人気ブロガーさんのご参加もありました。

その間に、亭主から、茶室の掛け軸の説明、花入のお花について説明がありました。
本日の掛け軸は、猿が川に映った月を本物とおもい、すくおうとしている滑稽な姿。大津絵です。

5 お茶を一服差し上げる

色とりどりの着物姿のお弟子さんから、手際よくたおやかにお茶がもてなされてまいります。時の流れがゆっくり感じられながらも、無駄な動きがなくスムーズに事が運ばれていきます。

バンコク

こんな質問をいただきました。
お茶の頂き方、抹茶はどこで購入できるのか、日本茶と抹茶の違い、茶会セットの値段など、タイ人の茶の湯に対する興味がうかがわれました。

 

本日の道具:
掛物として短冊(猿猴捉月・大津絵)・能作花入・手桶水差・武蔵野蒔絵吹雪・西山松之助作茶杓・中村貞夫作波の茶碗・秋から冬の絵付けの替茶碗・錫干菓子盆(二種盛、富山五郎丸製氷、富山の柚子ジャムを使った琥珀) ドライフルーツウオーター用には錫の器

 

茶会終了後、みなさんで写真撮影。

上段左から、現地スタッフ エッさん、現地コンサル 栗原さん、私、現地スタッフ ボーさん。下段 右から二人目 小嶋先生、他 お弟子さん

 

まとめ

私はセミナー講師として表に立つことが多いのですが、今回はサポート役として全体を客観視することで気づいたことが多々ありました。

  • 茶会における構成の仕方: 上記でまとめましたが、先生の 「日本の季節 x タイ」を感じられる表現を思案してのストーリーづくりがとても勉強になりました
  • 日本の着物と茶の湯道具、茶室は、外国人の方にとても興味津々
  • 日本製品を販売するだけではなく、体験を同時に提供することでより深くインパクトある興味と理解を持っていただける
  • 茶席のおもてなしで、ひとりひとりに向けたアイコンタクトと笑顔は、微笑みの国タイでも、心を打つものである

 

さいごに

チホセミナーに、海外とつながる方法や海外で働く方法を学びたい、という方々がいらっしゃいます。 すぐに仕事につながらなくても、今回のバンコク茶会に参加なさったお弟子さん達のように、おけいこ事を通してでも海外とつながれる機会があります。実際に体験して、そこから着想を膨らませていくこともできます。

すでに貴女のまわりにある数々のチャンスに気づき、ぜひ有効に活かしてみてはいかがでしょうか。

バンコク

今回の茶会も好評でしたので、早速、次回バンコク茶会の構想がもちあがっています。どの季節の設定になるのか、想像がふくらみます。

雨季のバンコクにて

 

 

関連サイト  

1) 小嶋歩見先生 an-g 

 [blogcard url=”http://www.an-g.jp”]

 

2) 能作

[blogcard url=”http://www.nousaku.co.jp”]

 

 

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