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リッツ・カールトン 超一流のおもてなし〜フライングな快気祝い〜

アジュール

 

こんにちは、野田千穂です。

おかげさまで、先月の怪我で、手術・入院から良好に回復中です。まだ肋骨骨折は完治ではありませんが。

友人達が快気祝いをしてくださるというので、リッツ・カールトン東京のフレンチダイニング アジュールフォーティーファイブへ。

 

アジュール

夏のディナーは夕暮れの日差しを感じて

先月の予期せね入院で、予定していたパーティーをキャンセルせざるおえなかった私は、わくわくと共にイブニングドレスに身にまとい、アジュールへ♪

退院以来の初フレンチフルコースで、またそのラブリーな彩りと繊細な逸品のオンパレードにかなりテンションがあがってしまいました。海外へ出かけても平常心で過ごす私ですが、今回の早期退院と早期回復は相当うれしかったようです。

セレクトされたシャンパン、ワインニ種をいただき、今宵はこんなにルビーがたくさん!と女子トークに花が咲きました。

アジュール

アジュール

 

以前から注目していた、宮崎慎太郎料理長

パティシエ出身であるご自身の強みを活かした繊細な盛り付けや独自の料理哲学には定評がある宮崎シェフ。味わいと彩りのバランスのとれたお料理、その繊細で軽やかな味付けに魅了され、なんどと足を運んでいます。

写真のお皿以外に、何皿いただいたことでしょうか。

アジュール

アジュール アジュール

デザートは、気持ちが晴れやかになるビタミンカラーのイエロー。
そして、ホテルコンセルジュから快復祝いのお花束が♪

アジュール

 

ご機嫌の私でしたが……

あら、なんだかちょっと気分が…………

手術後1ヶ月以上お酒を口にしていなかった私は、自分の頭から血の気が引いていくのを感じました……
まさか、ここで貧血⁈

レストラン一番奥の個室いる私は、もうお化粧室まで歩けないとあきらめ、友人に「貧血みたい、椅子を並べてベッドを作ってくれる?足をあげたいの」と協力をお願いしました。

国際線CA時代は、機内で貧血になったたくさんのお客様のケアを経験しました。自分の貧血時は、バタンと倒れる前に他者への迷惑を最小限にするべく、自分でなんとか対処しようと冷静になります。

案の定、個室での会食でしたので、まわりを気にすることなく30分以上横になっていました。イブニングドレスのまま(笑)。

ふと友人が、「千穂さんでも弱ることがあるのね、ちょっと安心したわ」と

「もちろん、私だって弱るわ、人間ですもの……(笑)」

私は横になりながらも、着席している友人達とおしゃべりが止まず、みんなに笑われてしまいました。先月の入院時と同じく、自分の緊急時にはどうしてもユーモアが溢れてきてしまう私なのです^^

 

リッツ・カールトン 超一流のおもてなし

会食においては、いつものごとく私達を見守るように、会話をさえぎることなく、スムーズに一皿一皿がサーブされてまいりました。まさに、軽やかでリズミカルなピアノの演奏が聞こえてくるような空気に包まれるのです。

アジュールは、45階。
タクシーに乗るには、ホテルエントランスの1階へ降りなければなりません。
そこまで自力で歩けるのか、自身の様子をうかがっていたのですが、みなさんのストロング リコメデーションで「車椅子」をホテルにオーダー。

すぐさま、茶色のジャケットに、茶色の救急ボックスらしい物を斜めがけにしたスタッフが、車椅子とともに現れました。

花束をかかえた私を、手早く車椅子に乗せ、個室から他のお客様が食事をしているテーブルの間をスマートに抜けておしてくださいました。私はいつもと違う目線の移動に、結構なスピードを感じながら、「また、新しい経験!」と貧血で青白くなった顔色も赤らむ様でした(笑) 。おまけに…… 将来、私が年老いて足腰が弱くなっても、車椅子を利用してこのようなレストランを訪れたいと、妄想をしていました。

何ごともなかったように、スムーズに静かに事が運びます。以前CAというサービス業に携わっていた私から見えたものは、お客様に恥をかかせない、お客様の手を患わせない、というさりげないお心遣いでした。

1階へ降りるエレベーター内で、救急スタッフの男性にお尋ねを
チホ「ホテルの方ですか?」

スタッフ「いいえ違います、我々は委託されています」

チホ「お世話になりました、助かりました」
とタクシーに乗りこみました。

今宵は予期もせず、リッツ・カールトンの超一流のおもてなし、会食→ 貧血で横になる → 車椅子でエントランス→ タクシーへ乗りこむ、を経験しました。
そういえば遠い昔のCA時代、ファーストクラスや首相フライトを経験させていただきました。さらに自分のスキル向上のために、休日やバカンスでは超一流のサービスにふれ、学んでいたことをふと思い出しました。

現在ならば、一流のおもてなしを受けたことをインプットとするなら、自分の生活・旅先・まわりの方々にそれを活かそうというアウトプット意識が、改めて芽生えました。

 

男友達から聞いた、素敵なおはなし

ふと友人のはなしを思い出しました。海外の名門ゴルフ場でのこと。

そちらのクラブハウスはメンバーのみしか利用できません。友人は日本からゴルフのために訪れているので、もちろんメンバーではありません。早朝、クラブハウス内に用意された美味しそうなクロワッサンが目にとまり、ハウス内を覗いていたそうです。

そこへ、つかつかと背の高い白人の紳士が友人に近づいてきて
「おはようございます。よろしければお取りしましょうか?」
と尋ねてくださり、プレートにクロワッサンをのせて、クラブハウスの外で着席している友人に持ってきてくださったそうです。
その白人の方はもちろんメンバー。相手を尊重しながら、相手に負担をかけないよう、なんて気の利いたお心遣いができる紳士なのでしょうか。このようなさりげない心遣いができる人間になりたいと、改めて感じました。

 

お話はリッツ・カールトンに戻ります。

みなさんにはないこととお察ししますが、気持ちが先走り、カラダがついていかない、そんなフライングな行為にお気をつけくださいませ。やはり常日ごろ自分の心身とよく話し合うことは大切ですね。

私の車椅子のように、新しい体験ができるかもしれませんけれど(微笑)

 

佳き愉しい夏をお過ごしください。

 

 

関連サイト

リッツ・カールトン東京 アジュールフィフティーファイブ
[blogcard url=”http://www.ritz-carlton.jp/restaurant/azure/”]

 

リッツ・カールトン 超一流サービスの教科書

 

リッツ・カールトンで学んだ、まんがでわかる一流のおもてなし

 

 

 

 

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